放射性物質及び緊急の対応を要する有害有機物質の固相系における動態と対策新技術に関する研究拠点

放射性物質 残留性有機汚染物質 セシウム POPs 土壌 汚泥 廃棄物 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業 大阪産業大学

研究プロジェクト概要

研究プロジェクト概要

東北地方各所でセシウム等放射性物質やPOPsを含む土壌、汚泥等の固体試料を採取し、存在状況を調べます。Cs等については、溶出特性を調べるとともに、固相中からの抽出、洗浄、濃縮法並びに排液中からのフェロシアン化物との共沈除去法を開発します。フェロシアン化物との共沈除去における影響因子を明らかにするとともに得られた知見をもとに実処理試験を試み、固相中POPsの熱分解挙動、Cs関連ではフェロシアン化金属錯塩の沈降促進について検討します。POPsについては、熱脱着法及び揮散物の高温加熱水蒸気分解試験し、検討結果をもとにCs等及びPOPsのそれぞれの処理プロセスを用いて実処理を行います。実処理試験を継続した上で、各処理プロセスの構成と処理の効果を評価した上で、複合汚染への対応プロセスの構築をはかります。さらに、処理を行うことによるリスク低減効果についても評価します。なお、放射性セシウムなどのトレーサーは放射性同位元素等取扱施設でのみ取扱い、それ以外の施設では安定同位体を用いる試験のみを行います。
(以下の番号で、記号Rは放射性物質関連、PはPOPs関連の研究を表します。)


R-1.セシウム含有試料の採取とセシウム(Cs)の存在形態に関する検討
R-2.汚泥や土壌等の固体試料からのセシウム等放射性物質の溶出挙動と分離
(1) セシウム等の洗浄・溶出方法と溶出挙動
(2)排液等中のセシウムの難溶性フェロシアン化物による共沈除去
R-3.セシウム等のフェロシアン化物による共沈除去における共存元素の影響
R-4.実処理試験
(1) 放射性物質の除去は特に緊急性が高いため、実固体試料及び実排水処理試験を試みる。
R-6.フェロシアン化金属錯塩の結晶微粒子の沈降促進と結晶中におけるセシウムの状態
R-7.実処理試験(2)-セシウム等を含む実排水のフェロシアン化物による処理とプロセスの確立
R-8.固体試料からのセシウムの分離・除去プロセスの構成と総合評価
R-9.除染(処理処分)によるリスク低減効果の評価
P-1.下水汚泥や土壌中のPOPs(残留性有機汚染物質)の存在状況の検討
P-2.固体試料中各種POPs(とくに有機フッ素化合物)の熱分解挙動
P-3.POPsで汚染した固体試料の熱脱着法による浄化
P-4.気体中POPsの高温過熱水蒸気による分解
P-5.POPs分解における副生成物の挙動とバイオアッセイによる毒性評価
P-6.固体試料中POPsの「熱脱着法-高温過熱水蒸気分解」による実処理
P-7.固体試料からのPOPsの分離・除去プロセスの構成と総合評価
R & P.複合汚染に対応する処理プロセスの構築

研究体制

研究体制は、大阪産業大学を中心に、学外研究者(大学7機関、地方自治体1機関、財団法人1機関、企業5社)からなる産学官共同研究組織で構成します。大学からは放射性物質を専門にし、同物質の取扱いができる施設に所属する研究者や東北地方の汚染実態に詳しい研究者、バイオアッセイを専門にする研究者など多彩な研究者が参加します。また、自治体等からは下水や汚泥の専門家が、企業からはゼネコン、環境エンジニアリング等を専門とする会社など、実処理に寄与できる会社が参画します。研究代表者は上記学内・学外の研究者と常に意思疎通をはかりながら、定期的に報告会や研究会を開催するなど、研究の進捗状況の把握に努めます。また、学内研究者は個々の分担研究課題のもとで関連の学外研究者と情報交換をはかり研究を進め、定期的な報告会では研究の内容と達成度について学外者による評価を受け、さらなる研究の進捗をはかる体制とします。

研究プロジェクト概要図

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